地方製造業事業所での特定技能外国人10名以上の採用事例

地方における人材不足は深刻なものとなっています。外国人人材の受け入れは「地方」こそが積極的に進めていきたいところではありますが、「都市部」での就労を好む者も少なくありません。しかしそれは賃金水準が高いからであり、そこに近づくことができれば地方でも多くの人材を集めることが可能かと思います。

 

①基本給を都市部並に設定していただく

都市部では最低賃金が時給1000円を超えており、求人には時給1100円・1200円といったものが多くあります。外国人の多くは「いくら稼ぐことができるか」が重要に考えていますので、時給(基本給)は大きな判断材料となります。当社では東北地方の各県の事業者様にベトナム人人材を紹介しておりますが「時給1200円以上」の設定をお願いしています。

 

②時間外(残業・休日出勤)が多い

「いくら稼ぐことができるか」の2つ目のポイントが「時間外(残業・休日出勤)」がどれだけあるか、ということになります。

時給が高くても残業・休日出勤が少ないと不満に感じてしまう(クレームがでる)ことが多いです。仕事量が多い事業者にとっては大変にありがたいですが、当然波もあるかと思います。ある程度時間外が見込めるようでしたら「見込み残業」として40時間分の時間外手当をあらかじめ付与するといった方法も有かと思います。

 

③寮等の準備

技能実習生以外の外国人人材については、住居(寮)等について基本的には受け入れ企業が準備する必要はありません。しかしアパート等の契約から電化製品をはじめとした生活備品の用意まで、外国人人材が自ら準備するのは大変手間がかかります(特定技能においてはこれらの支援を受け入れ企業がおこなうことが定められており、それを「登録支援機関」に委託してよいこととなっています)。受け入れ企業がある程度の生活備品を設置いただいた寮を準備いただき、寮費もリーズナブルなところで設定いただけますと、結果、外国人人材の経済的負担も減り、手元に残る金額が増えることになります。

 

以上のような条件になりますと、都市部の求人と勝負できる条件となり、地方でも外国人人材の獲得がしやすくなります。

「スーパーが近くにあるか」「駅が近いか(交通の便が良いか)」「ボーナスや昇給があるか」等、条件をあげたらキリがないですが、あとは会社の方が彼ら彼女らをあたたかく迎えていただく気持ちが大切だと思います。