3.法令違反があると・・・

 

外国籍人材にとって一番重いペナルティは「日本で働けなくなること」であり、外国籍人材を受け入れる企業にとって一番重いペナルティは「外国籍人材を受け入れられなくなること」です。「法令遵守」を常に心がけていないと、ある日突然このペナルティに見舞われることが起こり得ますので、要注意です。制限速度60キロの道路で時速75キロで運転していて捕まったら「アンラッキーだ」と思う人も多いかもしれませんが、出入国又は労働関係法令に関してはキッチリ守っていないと「アンラッキー」では済まされません。

本人にあっては「留学生時代に週28時間以上働いてしまった」「住民税を払っていなかった」といったありがちなことから「暴力事件」や「賭博」等の警察沙汰の場合は不起訴処分でも次回の在留資格影響してしまいます。

会社にあっては外国籍人材が所属していない事業所で発生した事象であっても、労働関係法令の違反により、会社全体はもとよりその会社の取締役が兼務する関係会社等も含めて、外国籍人材の受け入れができなくなるペナルティがあります。

この影響の痛さは、実際にこのペナルティに見舞われた者にしかわからないと思いますが、外国籍人材の受け入れ有無に関わらず、企業は「法令遵守」でなければなりません。