外国人の銀行口座に関する諸問題

外国人が日本で働くにあたり、給与振込用の銀行口座の開設が必要になりますが、この銀行口座開設が大変です。ほとんどの場合銀行窓口に日本人(受け入れ機関や支援機関の者)が同行することになりますし、印鑑をつくらなければならないし、外国人の場合在留期限ごとに更新された在留カードを提出しないといけなかったりします。帰国する際には最後の給料を帰国までに現金で手渡しし、銀行口座は解約しないといけない。

特殊詐欺の送金先で外国人名義の銀行口座が利用されるようで、帰国する外国人から銀行口座を買い取るブローカーがいるようです。「友達に銀行口座を貸した」という技能実習生がある日突然警察に拘束され、10日間拘留後罰金刑となった例や、再来日後口座開設を拒否された例も目の当たりにしています。当人は軽い気持ちでやっているのでしょうが、関わる者としては大変手間がかかります。